今一度チェックしてください

会社設立が完了するといよいよ厳しい現実が待っています。
「おかしいな。こんなはずじゃなかったのに・・・」そうならないために今一度チェックをしてみましょう。

1・仕入先の確認.jpg
一つの会社だけから仕入れていませんか?もしそこの会社が倒産したら新しい仕入先は確保してありますか?
Aさんは会社設立当時から仕事に恵まれていました。それは法人化する前から個人で既に仕事を行っており、法人化してもそのまま仕事がたくさん入ってきていたからです。
その恵まれた環境で、もくもくと業務をこなしていましたが、仕事が手いっぱいのため新しい取引先を見つける事をついつい後回しにしてしまいました。
結果取引してくれた会社が景気が悪くなり、Aさんのところへの仕事が完全にストップ!
途方に暮れたAさんでしたが、時遅し・・・
いくら忙しくて新規開拓は必ず行いましょう!1社ではあまりにリスクが大きすぎます!

2・売上がない場合.jpg
よくあるのが「獲らぬ狸の皮算用」。確かにマイナスイメージよりプラスのイメージを持つことは大事ですが、根拠もなく「なんとかなる!」
絶対に駄目です。危険です。
特に家賃・従業員の給料・忘れてはいけない交通費・電気・水道・リース料金・保険・・・
2・3ヶ月売上がなくても運営出来るくらいの資金の準備を忘れずに!

3・親・兄弟・旦那・嫁・友.jpg
会社を経営するのは貴方ご自身でも困った時に頼りになるのが身内です。
借入を起こそうと思ったら「保証人」の問題も出てきます。
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また友人知人との共同経営も気を付けてください。
AさんとBさんと二人で会社の設立当初は「お互い頑張ろう!」と励ましあっていたのですが、5年くらいたってから売り上げがどんどん増えていきました。
ここまでならいい話ですよね。しかしお金は人を変えてしまうんです。
Aさんは営業のボスとして営業部隊の5人を率いて毎日営業に出かけています。
かたやBさんはデザイン職のボスで2人のスタッフを率いて営業の取ってきた仕事をこなすのが業務でした。
しかしある日Aさんが「新規のお客を獲ってきているのは我々営業だ!それで給料がデザイン職と同じというのは納得できない!」と言い出したのです。
営業部隊は6人・デザイン部隊は3人。数の上から言っても営業部隊の方が有利です。
むろんデザイン部隊も「我々が仕事をきちんとこなすからお金がはいってくるんだろ!?」と反撃をしましたが、営業部隊は聞く耳を持ちません。
それどころか「別にデザイナーは外部に出せば仕事はこなせる!」と言い出したからもう大もめです。
結局Aさんは営業部隊全員を連れて別会社を設立し、今までのお客もすべて持って行ってしまいました。
Bさんの会社はしばらくして解散しました・・・

4・スタッフに渡すサービス.jpg
接客・商品情報が記載してあるマニュアルの作成はもうお済ですか?
あるとないとでは大違い!

5・就業規則.jpg
人を雇うということはそれだけ責任が増えるということです。
仕事中に郵便局へ行った際、事故にあった!
業務中に火傷をした!
こんなときどうしますか?
何かあってからでは遅いです。
就業規則をしっかり作りトラブルに対処しましょう!
*今はそのお店・業種に合わせた保険を作ってくれる保険屋さんが多いです。
一度相談してみましょう!

6・営業方法の確認.jpg
営業マンをたくさん雇い人海戦術で営業を行うのか?また人海戦術が駄目な場合次に営業方法は考えているのか?
ホームページを活用する営業なのか?SEO対策は万全なのか?インターネット上に広告を出すとした際、毎月幾らかかるのか?

7・ホームページの手配
貴方が逆にホームページのない会社をどう思いますか?
しかも商品パンフレットもない・・・会社案内もない・・・
ホームページはこの2つを網羅出来ますし、将来合同会社から株式会社に変更した際、ついでに社名を変更してもホームページはならすぐに対応できます。
しかし印刷物は大変です。
新しく刷り直すか全て修正テープを張って対応しなければいけません・・・

8・名刺のデザイン
黒1色の片面印刷でお洒落とは程遠い名刺だけは絶対に避けてください。
逆にインパクトのある出来ればやはりお洒落な名刺を作ってください。
初対面の人と名刺交換した際、名刺から会話が始まる事もあります。
また名刺ホルダーに入れられてしまうと、特徴のない名刺にはなかなか目がいきません。

疑問質問ございましたらお気軽にお問い合わせください

注意事項

個人事業主から法人化にしたい!または脱サラしてすぐに会社を設立したい!やはりどうせ自分でやるなら株式会社の方がかっこいい!今勤めている会社の業績が悪くいつ倒産するかわからない・・・それなら退職金が出る今、自分で会社にして勝負したい!

理由は人によって様々です。
でも今一度冷静になって考えてください!
本当に法人化にしますか?
まずは個人事業主として頑張る気はありませんか?
法人でも個人でも業務内容は同じはずです。これだけ景気が冷え込んでいる昨今とにかく地道に経営を行っていただきたいと痛切に願います。
個人事業主の方も売り上げが1000万円以上あるならご理解できますが、500万円前後なら個人事業主のままもう少し頑張ってみてはいかがでしょうか?

何故私が自分の業務を妨げるような事ばかりを書いているかというと、最近の傾向として「株式会社の資本金が1円!」この情報だけが物凄く一人歩きをしており、「そんなに安くできるなら株式会社にしたい!」「なんか合同会社が外資系にうけているらしい!費用も安いし僕もこれで作ってください!」というお問い合わせが物凄く当事務所ではあります。
それもまず会社ありきで「何をするのか全く分からない方が多いんです!」「とりあえず会社を作って自分が代表に収まってやることは後から考えます!」「大学生の時に飲食店でバイトをしていたからとりあえずコンサルティングでもしようかと思っています!」
信じられないと思いますが現実的にこういう事例が本当に多いんです!

「この業務をどうしてもやりたい!」「自分の長年の夢だった。何年も前から貯金をして事業計画書も用意しました!」「法人化にしてくれと取引先から言われた」
本来こういう方々が法人化するものと思っていた私にはある意味カルチャーショックでした・・・


特に多いのが「設立後わずか半年で会社名がダサい!から変更したい!」「会社にして1ヶ月でやっぱりもっとお洒落なビルに引っ越したい!」
設立費用が20万円弱かかりますし、安易に会社にしてしまいますと変更手続き等またお金がかかります!
変更手続きを見る

お客様から申し出があればもちろん行います。
しかし変更手続き料金以外にも「名刺・封筒などの印刷物のやりなおし」「電話工事の手続き」「従業員の交通費の割り増し」など意外と費用がかかります。
これはまだほんの一部だと思ってください。
最も大きいのが「家賃」です。いきなりお洒落なビルに引っ越して家賃負担が今までは6万円だったのが、5倍の30万円になった人がいます。
売上が当初の予想を大きく下回り貯金から補填。
しかし設立後わずか1年で倒産してしまいました。

会社を設立してからが本当の勝負です。
売上を作ってこそ経営です。
変なプライド・見栄はお捨てください。

今一度冷静に考えてください。
どうしても会社にする必要がありますか?
当事務所は法人のお客様ばかりではありません。個人の方も数多くみえます。

それでも自信をもってある!という事であれば喜んでサポートをさせていただきます。